軍国主義概念の発生過程 ≪経済・政治・思想≫
軍国主義が強大な軍事力や軍事機構の存在自体を示すものではなく、軍事力という物理的な存在を背景にしつつ、軍事的な価値観が政策決定過程の場や人々の思想・精神のなかで大きな比重を占めることを意味することである。
つまり、巨大な軍事力の存在がなくとも、軍国主義的な発想や着想がつねに指向され、評価されるような社会や意識のあり方を含めて軍国主義と指摘できよう。
その意味で軍国主義とは政治制度、政治構造、政治意識、政治思想などの諸分野にかかわるレベルで検証の対象とされるべき問題である。
それゆえ、軍国主義の問題はけっして過去の問題としてあるばかりでなく、優れて現代政治を考察するうえで不可欠な問題としてある。
同時に軍国主義研究の今日的な意味を求めるとすれば、すでにベルクハーンVolker Rolf Berghahnが指摘したように、軍国主義そのものの現象形態や機能に分析の対象を置くのではなく、むしろ軍国主義を発生させる社会秩序の性格や構造の厳密な分析にこそ注意を向けるべきであろう。
そのことによって初めて現代の軍国主義の本質と特徴が的確に把握されるはずである。
それでは軍国主義の概念はいつごろ発生したのであろうか。
世界史の観点からすれば、確かに軍国主義が支配する政治体制と認定できるものは古代の世界史からみいだすことが可能だとしても、概念としての軍国主義の用語が使用され始めたのはそれほど古いものではない。
すなわち、近世イギリスのクロムウェルが行った独裁政治の時代に軍事権力の優位性を示す用語として使用され始めたのが最初とされる。
名誉革命を経て、イギリスの民主主義や議会主義が確立し、政党内閣制が成立する過程で、それまでの常備軍を権力基盤として絶対的な権力を振るい続けた国王の優位性自体も同時に崩れていった。
文民権力の優位性が明らかになっていく過程で、近代イギリス国家が成立していったのである。
その意味からすれば、近代イギリスは軍国主義を克服するところから出発しており、以後原則として文民による政治運営が行われてきた。
つまり、巨大な軍事力の存在がなくとも、軍国主義的な発想や着想がつねに指向され、評価されるような社会や意識のあり方を含めて軍国主義と指摘できよう。
その意味で軍国主義とは政治制度、政治構造、政治意識、政治思想などの諸分野にかかわるレベルで検証の対象とされるべき問題である。
それゆえ、軍国主義の問題はけっして過去の問題としてあるばかりでなく、優れて現代政治を考察するうえで不可欠な問題としてある。
同時に軍国主義研究の今日的な意味を求めるとすれば、すでにベルクハーンVolker Rolf Berghahnが指摘したように、軍国主義そのものの現象形態や機能に分析の対象を置くのではなく、むしろ軍国主義を発生させる社会秩序の性格や構造の厳密な分析にこそ注意を向けるべきであろう。
そのことによって初めて現代の軍国主義の本質と特徴が的確に把握されるはずである。
それでは軍国主義の概念はいつごろ発生したのであろうか。
世界史の観点からすれば、確かに軍国主義が支配する政治体制と認定できるものは古代の世界史からみいだすことが可能だとしても、概念としての軍国主義の用語が使用され始めたのはそれほど古いものではない。
すなわち、近世イギリスのクロムウェルが行った独裁政治の時代に軍事権力の優位性を示す用語として使用され始めたのが最初とされる。
名誉革命を経て、イギリスの民主主義や議会主義が確立し、政党内閣制が成立する過程で、それまでの常備軍を権力基盤として絶対的な権力を振るい続けた国王の優位性自体も同時に崩れていった。
文民権力の優位性が明らかになっていく過程で、近代イギリス国家が成立していったのである。
その意味からすれば、近代イギリスは軍国主義を克服するところから出発しており、以後原則として文民による政治運営が行われてきた。
update:2010年02月24日
